MCP 試験70-640合格体験記(4)
この本は、MCP試験対策問題集である。この本は必ずやらなければならない。これと教科書の赤本の内容をしっかり理解することが合格の最低条件であるが、それだけでは到底合格できない。私は1回目は不合格、セカンドショットでぎりぎり合格であった。1回目は赤本とこの本の問題をほぼ完璧に解けるようになってから受験したが、ダメだった。70-680Windows 7の構成の場合はそれで合格したが。
それだけでは何故合格できないかというと、この本が出版された時にはR2の存在がなかった。しかし今受験するとR2の問題がかなり出る。2003の問題は出ない。ActiveDirectoryのゴミ箱の問題が2回とも出たが、この本にはないのでそこの対策は必要である。また、2回とも証明書の階層化の問題が出た。階層化の問題(CAPolicy.infを利用)はこの本には皆無である(6章の問題5レベルではない)。証明書有効性の確認問題も出た(certutil -verify -urlfetch)。証明書関係の問題はまったく不十分である。この問題集が理解でき、満点が取れるようになったからと言って試験対策、証明書やADFS、ADRMS、ADLDSの分野ではまったく試験対策にならない。
1回目受験した時に、そんなこと、どこに書いてあるんだと憤ったことの大半は、Microsoft Windows Server 2008 リソースキット Active Directory編 (マイクロソフト公式解説書)、Microsoft Windows Server 2008 PKI & 認証セキュリティ大全 (マイクロソフトITプロフェッショナルシリーズ)に書いてあった。これらは必読である。しかし、2冊ともものすごく高い。私の場合は図書館で借りた。また、ひと目でわかるActive Directory Windows Server 2008 R2版は非常に良い本である。赤本ではAD FSの内容が不十分。あれではわからない。この本の内容をそのまま理解すれば試験対策として十分である。あと、MicroSoftのTechNetの内容を良く理解することが合格のための最低条件である。