小さな会社のLAN・構築運用ガイド
翔泳社の小さな会社シリーズはよい本だと思う。WordCartやFileMakerなどを読んだが、いずれもおもしろい切り口だ。小さな会社で、少しパソコンが詳しいからと言って様々な管理者を任されて、必要に迫られた人がわらをもつかむ感じで読む本だと思う。それだけに、要所を簡潔に押さえて基礎からより即実践という感じだ。
著者の橋本和則氏の本は、どれもよいと思う。
まさに上級ガイドである。
8.1の人は下巻だけでよい。
この本の基本は、サーバーOSではなく、クライアントOSでファイルサーバーを構築しようという話。さらに、アクセス権を設定して、役職によって読み書きできるファイルを制限しようというもの。まさに、小さな会社で必要な機能だと思う。PCに共有制限のためだけのユーザーアカウントを設定する。共有したいフォルダーにアクセス権を設定する。そしてそのフォルダーにネットワークドライブを割り当てればOK。
だいたい知っていた内容だが、唯一、へぇー、おもしろいと思ったことをう、備忘録もかねて記述しておく。
ネットワークドライブを割り当てるのに、バッチファイルを作成し、起動時に実行させ共有フォルダーにネットワークドライブを割り当てる方法。
まずは、バッチファイルを作成する。
net use [ドライブ名]: ¥¥[コンピューター名]¥[共有名]
これでOK。例
net use z: ¥¥svr02¥read
net use y: ¥¥svr02¥write
net use x: ¥¥svr02¥admin
このバッチファイルをスタートアップに登録する。スタートアップを開くにはコマンドプロンプトでshell:starup
これでOKなのだが、もしすでにネットワークドライブに割り当てられているとエラーが起きるので、念のために最初にドライブを切断しておく。そのために
net use z:/delete
net use y:/delete
net use x:/delete
の3行を先のバッチファイルの前に記述し、最初に切断をしてから再接続するようにすればOK