BoseQuietComfort3
昨日の記事の続き。Boseの栄直営店へ行った。お目当てのQuietComfort3の視聴をした。最初に店頭の音楽を聴いたときは、まわりの音楽も聞こえてしまった。これでノイズキャンセリング式なの?と疑問に思う。店員が話しかけてきたので、「あまりノイズキャンセリングしてないんじゃないの?」と言うと、別のものを持ってきた。
音楽がかかっていない状態で、ノイズキャンセリングのスイッチをOn、Offを切り替えると確かに効いている。店員の声ははっきりと聞こえ、まわりの音楽も聞こえる。ノイズキャンセリングは40Hzから100Hzの主に低周波音をカットするそうだ。普通人間の耳に聞こえる音域は20Hzから20Khz。そして、オーケストラでチューニングをするときに出すオーボエのラの音が440Hz(441や442の時もあるが)。だから、まわりの音楽や人間の声は聞こえるわけだ。しかし、地下鉄の騒音は消してしまう。と言うことは、地下鉄の中で聴いているとまわりの話し声はすべて聞こえてしまうのか。愛用のShureE4cはすべての音が聞こえて無くなってしまうが(その代わり話しかけられてもわからない)。
ここで、ノイズキャンセリングの簡単な仕組みを説明しておこう。無理に静かな音にしようとあれこれしているのではない。逆転の発想。ヘッドフォンないにマイクがあり、まわりの雑音を積極的に拾う。そして、その雑音波形の逆位相の波形を持つ音を強制的に発生させる。そして、元の雑音と合成すると逆位相同士を合成するため、波形は直線上になり雑音が消えるというわけだ。コロンブスの卵だね。最初に考えた人はすごい。
店員に普段聴いているShureE4cの方がいい音がするというと、「普段聴いているヘッドフォンの方が聞き慣れていて良いですよね」と、うまく逃げられた。
家に帰ってもう一度ShureE4cで聴いていると、やはりShureE4cの方がシェーカーの音は鮮明だし、シンバルの高音ははるかに伸びる。やはりShureE4cはいい。かといってBoseというメーカーが悪いわけでは決してない。Wave Music Systemも、店頭で聴いたときはまわりの音がうるさくてあまり音がよくわからなかったが、音の良さの片鱗は感じた。きっと静かな部屋で聴いたならいい音がするのだろう。
比較したポイントは、イントロから曲の頭にLから聞こえるシェーカーの音と、27秒頃にRから聞こえるシンバルの音。